子どもにとって大切な「静かさ」

こんにちは、しょうこです。

今日は、とても真面目な話をしたいと

思います(私まじめな話が多いかもですが笑)。

 

翻訳家の松岡享子さんの有名な本、

「サンタクロースの部屋

子どもと本をめぐって」

をご存知でしょうか。

 

とても長い間親しまれている本で、

昨年、装丁が新しくされたものまで

出版されました*

この本は、松岡さんが翻訳だけでなく、

実際に子どもたちやアメリカの図書館で

触れ合ったエピソードを元に、

子どもと本の関わり方について

お話しています。

 

子育てをされているお母さんだけでなく、

読み聞かせをしている大人や、

子どもに関わるすべての大人に読んで

ほしい、素敵な本です。

 

その中から一つ、本当に一人でも

多くの人に知ってほしいことがあるので

それをシェアさせてもらいますね*

 

それは、「音のない静けさ」の大切さです。

 

詳しくは本を読んでいただきたいので、

短くお話しさせてもらいますね。

 

昔の子どもたちは(といってもテレビが

子どもたちにとって自由に見れるように

なる最近まで)、

人の「声」というのは、

その声の方に顔を向ければ、

生身の人間がいるということを

意味していました。

 

でも今の時代、テレビやケータイ、

駅のアナウンスやお店のスピーカーから

たくさんの「声」が聞こえてきます。

ところが子どもたちがその「声」のする

方に目を向けたとしても、

自分が振り向くのを待っている人が

必ずしもいるわけではないのです。

 

それを物心つくよりもっと前から

知ってしまった子どもたちは、

例えば読み聞かせにおいても、

「声」についてそれほど執着がないので、

たとえ読み聞かせの内容を覚えていても

「話している人の目を見て聞く」ということが

難しくなっています。

 

そこで松岡さんはこう訴えています。

『そこで、わたしは、このごろ折りある

ごとに子どもにかかわる人たちに

お願いしてまわっているのだが、

どうか子どもの二十四時間を、

機械から出てくる声と音で埋めないでほしい。

子どもの耳を、人格のない声に

無制限にさらさないでほしい。

おかあさんの声が、おかあさんの声として

はっきり聞こえるだけの静かさを

子どものまわりに確保しておいてほしい。

子どもたちが、人の声を聞くということに、

もっと新鮮な気持ちで対することが

できるように。』

(改訂新版135ページより)

 

私はこの部分を初めて読んだ時、

涙が出てきました(;;)

子どもがほんとうに必要としている

生身の人間とのコミュニケーションが

どれほど大切で、でも努力しなければ

その環境を作れない現代。

でもその現代を担う私たちにとって、

できることがあるなら、少しずつでも

していきたいと思うのです。

 

1978年に出版されて以来、

長く愛されているこの本。

まだ読んだことがなければ

ぜひ読んでみてください。

他の育児本とはまた違う、

本当に大切なものを知れる気がします*

 

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